Q.PCI DSSとは何ですか?
PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)とは、クレジットカード会員の情報を保護し、安全な決済環境を維持することを目的としたクレジットカード業界の国際セキュリティ基準です。
American Express・Discover・JCB・MasterCard・Visaの国際カードブランド5社が共同で設立したPCI SSC(PCI Security Standards Council)によって運用・管理されています。カード情報を保存、処理、または伝送するすべての事業者に準拠が求められます。
▶ 詳しくはこちら:PCI DSSとは?認証における目的と要件一覧、対応方法を解説
Q.PCI DSSはなぜ必要なのですか?
PCI DSSは、クレジットカード情報の漏えいを防ぎ、業界全体で統一された高いセキュリティレベルを実現するために必要とされています。
2000年代初頭、クレジットカード決済の急速な拡大とともに、大規模なカード情報漏えい事件が世界中で多発しました。当時は各カードブランドが独自のセキュリティ基準を設けており、事業者は複数の基準への対応を強いられていました。この負担を解消するため、2004年に国際カードブランド5社が共同でPCI SSCを設立し、統一基準としてPCI DSSが策定されました。
▶ 詳しくはこちら:PCI DSSとは?認証における目的と要件一覧、対応方法を解説
Q.PCI DSSの6つの目的と12の要件とは何ですか?
PCI DSSは6つの目的と、それを達成するための12の要件で構成されています。
これら12要件に紐づく合計415項目の基準を満たす必要があります。
▶ 詳しくはこちら:PCI DSSの6つの目的と12の要件一覧
Q.PCI DSSに準拠する必要があるのはどのような企業ですか?
カード情報(カード番号・有効期限・氏名など)を「保存」「処理」「伝送」するいかなるプロセスに関わる事業者も、PCI DSSへの準拠責任を負います。
▶ 詳しくはこちら:PCI DSS準拠が必要な企業とは
Q.PCI DSS準拠のメリットは何ですか?
PCI DSS準拠は単なるコストや義務ではなく、企業の信頼性を高めビジネスを成長させるための投資です。主なメリットは以下の3つです。
▶ 詳しくはこちら:PCI DSS準拠のメリット
Q.PCI DSSの加盟店レベルはどのように決まりますか?
加盟店は年間のカード取引量に応じてレベル1〜4の4段階に分類されます。
レベルに応じて、QSAによる訪問審査(ROC)またはSAQ(自己問診票)と、ASVによるネットワークスキャンという検証要件が定められています。
▶ 詳しくはこちら:PCI DSSに求められる準拠要項
Q.クレジットカード会社(カード発行会社・決済代行会社)もPCI DSSの準拠が必要ですか?
必要です。国際ブランドと契約して加盟店との契約や決済・精算業務を行うカード会社(アクワイアラ)、同じく国際ブランドと契約してカード会員へのカード発行業務を行うカード会社(イシュア)は、いずれもPCI DSSの準拠対象です。
カード会員が加盟店でカードを提示すると、その情報は決済ネットワークを通じてアクワイアラへ送られ、さらにイシュアへと連携されます。この過程でカード情報が通過・処理・保存される事業者は、外部の業務委託先も含めすべてPCI DSSに準拠しなければなりません。
▶ 詳しくはこちら:PCI DSSの6つの目標と12の要件をわかりやすく解説
Q.PCI DSSに準拠すれば情報漏えいは防げますか?
PCI DSSは万全な対策ではなく、あくまでもカード情報を守るための最低限の基準です。
実際にアメリカでは、PCI DSS準拠済みの加盟店やサービスプロバイダーでもカード情報流出事件が発生しています。そのため、PCI DSSに準拠した上で、各事業者が自社の事業内容やリスクに応じた追加のセキュリティ対策を講じることが重要とされています。
▶ 詳しくはこちら:PCI DSSの6つの目標と12の要件をわかりやすく解説
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