“「紙」によるクレジットカード情報の登録、変更作業に対する非保持化実現に、基幹システムとの連携開発を含めて、求められる期限までに対応できるのはPay TGだけでした”

プレミアムウォーター株式会社は、ウォーターサーバーをレンタルし、お客様の自宅まで天然水を宅配するサービスを日本全国で展開しています。宅配水業界では全国シェアNo.1を誇り、約89万のお客様に日本有数の水源地から採水した天然水をお届けしています。日本の天然水の魅力を伝え、多くの方においしい天然水をお飲みいただけるよう、サービスと品質の向上に努めています。

2018年6月に施行となった「改正割賦販売法」の技術的指針である「実行計画」で、クレジットカード情報を通過・処理・保存させない「カード情報の非保持化」または「PCI DSS準拠」が求められるようになりました。
当社は、宅配水配送の基幹システムとPay TGをAPI連携させて、クレジットカード情報非保持化を実現しています。具体的な利用シーンとしては、お客様から、「申込用紙でクレジットカード情報を登録、変更したい」といった要望をいただいた際、申込用紙に記載されたクレジットカード情報を、基幹システムを経由する事なく、登録、変更作業を行う際にPay TGを利用しています。

催事ブースでの申込みやコールセンターでの電話対応など、当社ではお客様のクレジットカード情報を取り扱うシーンが数多くあります。クレジットカード情報の取扱いについては細心の注意を払っていましたが、今回の実行計画の要件である、クレジットカード情報を「通過させない」・「処理させない」・「保存させない」を満たすには、特に「通過させない」に当たる、社内システムを経由しない仕組みを構築することが最大の課題でした。

お客様がカード番号を登録、変更できるようなシステム改修やPCI DSS準拠企業のIVR（自動応答システム）サービスなどの採用で、大部分のお客様のクレジットカード登録、更新は行える目処がつきました。しかし、このような方法が使えない場合の代替策・販売代理店様・お客様の要望による「申込用紙」に記載があるクレジットカード情報の扱いについての対応方法が解决できず課題として残っておりました。

最初は、当社で導入していた銀行ATMカードの読取機器を提供している企業が、クレジットカード非保持化に対応したサービスをリリースするとのことで、こちらを導入する方向で検討を進めておりました。しかし、クレジットカード情報非保持化対応版のサービス内容やリリース時期を考慮すると、基幹システムとの連携開発の目処が立たないため、導入は断念しました。それ以外には、PCI DSS準拠企業へのアウトソーシングも検討したのですが、費用面や業務フローが複雑化する点でこちらも同様に採用を見送りました。

クレジットカード情報の非保持化およびそれに伴う基幹システム改修までの期限が差し迫り、困っていたところ、当社のパートナーからリンク社が提供するPay TGの紹介を受けました。他数社の製品と比較調査しましたが、Pay TGは紙ベースの情報でもクレジットカード情報の非通過の要件を満たすとともに、基幹システムと連携できるサービスとして私どもの目に留まりました。数回の打ち合わせで、基幹システムとの連携に要する開発も比較的少なく済み、コストが当社の予算内に収まることがわかりました。
決済に関わる重要業務で利用するサービスですので、コスト面以外にサービスの継続性、将来性も評価ポイントでしたが、リンク社が提供するクレジットカードのセキュリティソリューションの構築、運用体制や顧客の要望に基づいたサービス開発、導入実績などを評価し採用を決定しました。

Pay TG決済端末はSIMが内蔵されており直接通信するため、社内ネットワークインフラへの影響がなく、スムーズに導入できました。Pay TG決済端末の交換が必要になったことがありましたが、リンク社のサポートデスクの迅速な対応にも好感を持てました。またサポートサイトの内容も充実していますので、設定に手間取ることはありませんでした。基幹システムとの連携開発もありましたが、導入決定から利用開始までは3ヵ月かかりませんでした。
なお、販売代理店様からも独自でお客様対応を行う要望からPay TGを導入しました。このような利用拡大の際もスムーズに展開でき、導入後のサポート工数がほぼ発生せずに運用できているのでたいへん助かっています。

また、クレジットカード情報非保持化対応で申込みが集中する時期に、Pay TGの導入から運用開始まで、当社の希望に沿うよう尽力いただけた点も感謝しております。

当社は、より多くのお客様に日本の天然水の魅力を知っていただき、おいしい天然水をお届けしていきたいと考えています。 Pay TGの決済端末は使いやすく、販売代理店からも利用方法の質問はほとんどありません。基幹システムとの連携もスムーズに行えています。リンク社はカード決済に関する知見が豊富なため、当社が検討している他の決済業務についても、是非リンク社に相談したいと考えています。
取材日：2019年9月 所属、業務内容、写真、インタビュー内容は取材当時のものです。